三重のご当地ジンをつくるにあたって、一度きちんと現地を見させていただきたいと思い、尾鷲のヒノキの山を訪ねてきました。
訪問のお約束をいただく前には、「ヒノキでお酒をつくる」という取り組みが、もしかすると快く思われないかもしれない。
そんなことを考え少し不安がありました。
しかし実際には、とても丁寧に迎えていただき、お忙しい中、丸一日時間を割いてくださいました。
ヒノキのお話から、実際の山の見学まで、本当にありがたい機会でした。
そもそも私は、ヒノキ以前に林業の知識がほとんどない状態でお話を聴きました。
その中でまず驚いたのは、取り組みの「緻密さ」でした。
例えば、丸太を切ったときに見える年輪。
あの幅を均等に整えていくために、何をするのか。
それは「日光のコントロール」でした。
言葉で聞くとシンプルに感じますが、実際に山に入って、その意味がまったく違うものとして迫ってきました。

広大な山の中に、無数に立つ木々。
その一本一本に対して、どのくらいの間隔で配置されているのか、どの枝を落とし、どのくらい光を入れるのか。
それらを調整していく。
想像していたよりもはるかに細かく、そして気が遠くなるような積み重ねでした。
その他に印象的だったのは、重機の話です。
単に効率よく作業するためのものではなく、山を傷つけないように設計されており、同時に、作業する人の安全にも配慮してカスタマイズされていました。

この営みが100年、200年という単位で続いているということ。
目の前にある山は、今この瞬間だけのものではなく、過去から引き継がれ、これから先にも続いていくもの。
その時間のスケールに、ただただ圧倒されました。
今回ご案内いただいた速水林業様は、林業に関する教育にも力を入れており、資源としての木だけではなく、そこに関わる人、地域、環境すべてに目を向けていらっしゃいました。
そして、そんな大きな取り組みを続けている中で、私たちのような新しい挑戦にも、間口を開いて受け入れてくださる。
とてもありがたいことだと感じました。
ぜひ三重県のご当地ジンとして、ヒノキジンを完成させ、みなさんに尾鷲ヒノキの香りを楽しんでいただきたいです。
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ヨハク~四日市の壁打ち部室~
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夢中に、戦略を。
気心知れた仲間と、それぞれの仕事を持ち寄る。
学んで、話して、整える。
そんな仕事の部室です。
